2011年11月25日金曜日

クスリとリスク。

一応、ロンドンを離れる日が近づいてきて、仕事も最後の週になる。あー、短かった、早かったとつくづく思う。


そんな振り返りはさておき、最近ハマっていたドラマがあった。タイトルは『TOP BOY』。ロンドン西部・ハックニーを舞台にしたギャングのドラマで、黒人ギャングがクスリを売ったり、銃を打ったり、人間関係に胸打たれたりするドラマ。今現在起こっているドキュメンタリードラマ。

主なテーマは、おそらくギャングになるな、というメッセージだと感じた。

主人公の中学生の男の子が、母親が精神的な病気で入院している間に、住んでいる団地界隈でクスリの商売をするギャングに誘われる。ただ、その少年はその誘いを断るが、親友がその一味として働きだし、ギャングの中は中で抗争が起こり、クスリを敵のギャングにパクられ、それを裏で糸を引いてたのが、実は自分たちの親玉で・・・みたいなドラマ。(段々と面倒になったため、省略)

全4話なのに、展開も素晴らしく見物のあるドラマだった。早く第2弾が見たい。
こっちのドラマは、作品がありきで俳優がいる。だから、ほとんど先入観をなく見ることが出来る。
今回の場合は、ラッパーが主人公だったが。


また、おそらく日本のラジオでも流れているかと思うが、リアーナというアーティストのwe found love. PVの舞台がロンドンということもあるのか、いやもうリアーナは世界中で人気だろうが、この曲は先週まで5週連続1位。

この曲の内容は、クスリに溺れて、愛を失ってしまったことを歌っている。


また、また、これもおそらく日本で流れているかとは思うが、エド・シーランの『the A team』という曲。アコースティックが心地よい、アイルランド系のアーティスト。この『the A team』という曲も、昔はクラスの人気モノだった女の子がクスリに溺れて、体を売って、そのお金でクスリを買って、死んでしまうという曲。

こんだけ同時期に、クスリに関する作品が発表され、またそれがプロモーションのおかげか、バカ売れしている。

こういう風にして、クスリに対する意識を持たせているのだろうか。いずれにしても、クスリが若者に行き渡っているのだろうな、と感じる。

TOPBOYの予告編をどうぞ。音楽は、ブライアン・イーノです。


そして、エド・シーランの『THE A TEAM』。

2011年11月19日土曜日

リバプールとビートルズとビートルズと訛り。

マンチェスターの次の日は、リバプール。リバプールといえば、ビートルズ。リバプールを観光していると、ビートルズでどれだけ成り立っているか、分かる。

観光客が向かうさきは、いたるところにビートルズがいるわけだ。もちろん、ビートルズばかりということではないが、ビートルズの存在はでかい。


バスで、マンチェスターからリバプールに移動して、バスターミナルを降り立つと、思っていた光景と違う光景が目の前に。少し薄暗く、街の中心とは思えない。聞こえてくる英語も、訛りが強く、ほとんどがイングランド人で、多種人種のロンドンとはまったく違う。アジア人も珍しいのか、チラホラ周りから見られる。知らない街と、薄暗い雰囲気に、気持ちが少し萎えた。

早々に宿を探すも、土地勘もなく、時間をかけて、宿を見つけ、一休み。そのままではもったいないと思い、歩いて、街の中心に向かうと、ロンドンより小洒落たストリートに出くわし、少し安心。

そのまま、マシューストリートというビートルズのメッカと掲げてある通りに向かって、安心した姿が上の写真。おどけた表情も、100パーセントではない。


翌朝、カーテンを開けると、まさかの快晴。あまり天気を期待していなかったので、テンションがあがる。

宿から数分の場所にある、メトロポリタン大聖堂という建物を目指す。この大聖堂は、かなり新しく、かなりモダンだと聞いたので、期待に胸を膨らませ、歩くこと、数分。


ホープストリートという通りに出ると、ドドーンと見えてくるのが、このメトロポリタン大聖堂。新興宗教の建物のようで、れっきとしたキリスト系の建物。カトリック系の建物だが、設計者はプロテスタントなんだとか。確か、唯一地下に駐車場がある聖堂とも。


天気がよかったのも、ラッキーで、ステンドグラスの反射が半端なく、とても美しかった。コンサート会場のような大聖堂。今まで訪れた宗教建築の中でも、おそらくベスト5には入る。

ホープストリートには、ジョンレノン、ポールマッカートニーなどが在籍した、リバプール・インスティトゥーション・パフォーマンス・アートというカレッジがある。芸術系の大学で、今はポールマッカートニーがオーナーだとか。

このカバンには、在籍した著名人の名前がヒトツヒトツ彫られている。ジョンレノンの名前が、なぜかなくなっていた。おそらく、取られたのだろうか。



HMVも、ビートルズ押し。その後、マジカルミステリーツアーという、ビートルズの史跡ツアーに参加。旅行で、こういうツアーに参加するのは、おそらく初めてで、どんなもんかと思ったが、かなり良かった。こういうツアーでしか行けない場所に、2時間のうちに結構まわってくれるし、ガイドのジョークもよく、楽しめた。


ド派手なバスに乗って、いざ出発。



ペニーレインがバスの中で流れ始めると、ペニーレインの説明が始まる。饒舌なリバプール訛りのガイドがジョークを交え、説明。

かつて、ここの角には銀行があって、これが歌に出てくる床屋の場所で・・・うんぬんかんぬん、と。マニアでもなんでもないが、ほぼ昔から変わらない町並みに少し感動。


ジョンがたびたび訪れていた孤児院がある、ストロベリーフィールド。勝手に、ジョンは慈善活動をするために、訪れていたのかと思いきや、この中に忍び込んで、酒を飲んだりしたのだとか。なんじゃ、それ。そんな1シーンは、2000年の『in his life』という映画で見ることができる。ちなみに、この映画、youtubeでも見ることが出来るので、気になる方は是非。ちなみにちなみに、かなりのリバプール訛りなので、聞きづらいことこの上ない。

また、ツアーのガイドは、ジョンの最初のバンド仲間として登場しており、そのことを自分で言ってた。


ジョンが18歳まですごした家。おばさんと住んでいたそうで、今はナショナルトラストによって保存。ナショナルトラストのツアーで中に入ることも出来るそう。


リバプール、若者が多く、活気があり、ウォーターフロントは良い景色で、坂道が多くて、ビートルズで飯を食っている人が、どれだけ多いのだろうと、思った。

この2年間のうち、リバプールに数ヶ月でも住んでいれば、もっとリバプール英語も話せるようになったのだろうな、と妄想したり。

実際に宿で話した日本人男子は、2年間のワーホリを今半年を終えて、リバプールに移り住んできたそう。今から仕事やら、住まいやらを探すと言っていたが、健闘を祈りたい。

白人が圧倒的に多く、アジア人、黒人の数は少ない。英語とイギリスの文化を体験したいなら、いいのかも。





2011年11月14日月曜日

マンチェスターと流行と曇り空。

だいぶ、更新を怠ってしまった。このブログ史上最長のブランク。自分でも信じられない。何をしていたわけでもないのだが、ちょっと忙しかった。

今のハンバーガー屋にもう一人バーテンダーが入ってきた。今まで3人で回していた時間を4人で割るのだから、一人当たりの時間は少なくなる。それは、給料が減ることを意味する。

でも、僕は12月からヨーロッパをちょこっと回ろうと思っているので、ここでの減給はいただけない。ということで、同僚から時間を譲ってもらって、何とか労働時間を増やしていたわけだ。今までより、増えたわけではないが、休みが週に1回だったり、長時間労働の日が入ったり、といちおう、忙しくしていたわけだ。

あと、2週間か3週間で、バイロンから退社ということになる。その3週間で、出来るだけ人の時間をいただきながら、やることもやって、と充実した日を送れればいいが。

充実した時間をすごせているかは、わからないが、つい最近、リバプールとマンチェスターに行ってきた。ロンドンから、バスでマンチェスターまでは5,6時間。そして、マンチェスターからリバプールまでバスで、1時間。リバプールから、ロンドンまでは、電車で2時間半。結構近いものだ。そして、安かった。

行きの、マンチェスターまでのバスなんて、一人500円ほど。帰りの、リバプールからロンドンまでの電車でも2000円ほど。安い。日本も、交通がもっと安くなれば・・・と思うのだが、全て安いことは、良くないのだろうか。いや、安いのを好む人もいれば、少し高くても快適なものを好む人もいるはずだ。


さておき、マンチェスターは、10年前は地元の人も怖がったノース・クオーターというエリアに滞在。もちろん、僕たち旅行者が今は普通にいけるのだから、今は問題ない。

逆に、今はイケているエリアで、ショッピングや、飲食店が並んでいる。確かにオシャレなエリアだった。





マンチェスターといえば、サッカーで、マンチェスターユナイテッドと、マンチェスターシティというチームが有名だ。とくに、ユナイテッドは、世界的に有名でファンも多い。ただ、マンチェスターの人はシティを応援するのだそう。





話は変わって、イギリスで11月11日といえば、とても大事な日である。第一次世界大戦が休戦した、1918年の11月11日から、戦没者追悼の日であるという。街を歩く、イギリス人の胸には、赤いポピーの花がつけられている。去年、見かけたときは、一瞬僕も購入しようかと思った。しかし、ちょい待て、と。これは、未だに戦争が行われているアフガンや、シリア、などの戦没者も含まれている。さらに、さかのぼって言えば、世界大戦で日本人に殺された人も含まれているし、日本人を殺した人も含まれている。

他の国の、こういう行事は、イベント感覚で参加すべきではないと思った。良い意味でも、悪い意味でも、現地の人にとれば、色々な考えがあって、うかつにするべきではない。さらに、戦争は無条件に反対であるので。

そんな日に、僕たちはマンチェスターにいた。さらに、午前11時、マンチェスターの中心にある、市役所にたどり着くと、多くの人が。何や、と思い、僕らも一緒になって、立っていると、ボン!とかなり大きな空砲が。そこから、誰も動かず、町が静まりかえった。聞けば、毎年11月11日は、11時に2分間の黙祷があるのだとか。去年、サンドウィッチマンの仕事をやっていたときは、そんなことあったか?それとも、たまたま外にいたから、気づかなかったのか。




マンチェスターは、曇っていたが、小さい町だが、特にコレというものはないが、よかった。どの町も、新しく若手のアーティストが作ったコミュニティがあり、そこが流行の最先端になっていく。

久しぶりに、書いたら、結構文章が長くなったので、リバプールは、また次回。