2010年5月30日日曜日

落書きアートが、観光名所に。

ロンドンで、ちょっと暇なので昔の上岡龍太郎の動画を漁って見るなんて、思ってもみなかった。しかし、これはこれで有意義な時間の過ごし方だろうか。改めて、自分が“一人”なら“引きこもる”傾向があることが分かった。まぁ、大阪にいれば、上岡龍太郎の動画なんて見る時間も、きっかけも無いだろうから、結果オーライ。

さて、今日はロンドンに住んでいる人なら確実に見ておかないと行けないアートがあることを書くことにする。観光客で、芸術に興味のある人でも、確実に見ておかないと行けないアートが、イングランドにはある。“住んでいる人”と書いたのには、訳がある。どこにあるか分からず、それがいつか“消えてしまう”ものだから。今となっては、インターネットで調べて、うんぬんかんぬん・・・ということも出来るといえば出来るのだが。インターネットでも情報は新しくない。

前置きが長くなったが、本題に入る。アーティストの名前はバンクシー。ジャンルは、壁に描く落書きアート。もちろん違法。監視カメラで見つかったら、逮捕なんてこともある。これは日本も同じ。彼のアートはステンシルと呼ばれる方法で、型紙にスプレーを吹き付けるアートだ。スプレーで描いたとは思えないほど緻密なものだ。

こちらの壁にも、もちろんスプレーでブワーっと描かれたスプレーの落書きは多々ある。それに対して煙たがる人は本当に多い。一方で、そんなアートを歓迎する人もいる。

バンクシーは、歓迎する人が多いだろうアーティストの一人。しかしその業界で、彼を煙たがる人もいる。そんな人たちは、アート戦争をする。

まずは、一枚目。もともとロボというアート集団が描いていたスプレーアートの上に、ペンキ塗りのおじさんが、上塗りをしている絵。それをやられたロボは、バンクシーが描いた一部を上書きし、『KING ROBBO』と描いた。バンクシーに、『ロボは王様』と描かせた構図になっている。

次も同じで、バンクシーが描いた釣りをしている少年のアートにロボが『ロボに一票を』というタグを釣らせているアート。書いている僕も何のこっちゃわからんくなってきた。バンクシーのアートに、上書きをしている。

バンクシーの、代表作であるネズミのアート。結構前に描かれているのだろうか、だいぶ消えかかっていた。それも、ロボが上書きをしていた。
僕も調子に乗って、バンクシーのアートに手を加えてみた。しかし、こんな場所にどうやって描いているのか。ボートか。

『手を加えた』なんて、嘘をついたが。彼らのアート戦争は、いつまで続くのか。本当に今後が楽しみだ。

そんな今日は、youtubeサーフィンとロンドンでの天気模様に合わせてこんな曲をお楽しみください。この曲は、小学生のとき姉の影響で初めて聞いて、大きくなってさらに感動した名曲です。涙なしでは、聞くことのできないラブソング代表。『はじまりはいつも雨』。どうぞ。




2010年5月29日土曜日

『ロンドンと言えば』の黒帽子。


『ロンドン』と言えば誰でも見たことのあるものが、二階建てバスと時計台と黒い長い帽子を被った兵隊だろう。正直、黒い長い帽子を被った人がどこにいるか今まで知らなかった。何やら、宮殿に居るという情報だけはつかんでいたのだが。

毎日、二階建てバスには乗る。ビッグベンという時計台も、しばしば見かける。しかし、黒い長い帽子を被った兵隊は、“ロンドン限定”キューピーか、“ロンドン限定”キティーちゃんでしか見たことが無かった。

しかし、適当に歩けば、何かあるのが、ここロンドン。というわけで、適当に、たまに地図を見ながら、たどり着いたのがバッキンガム宮殿は、世界でも珍しく『未だに現役で使われている』宮殿として有名だそう。そこの前にいました、黒い長い帽子を被った衛兵が。しかも、手乗り。何と、僕の手に手乗り。チョコンとかわいく、衛兵が手のひらに。チョコン。


ここまで、前振りをしてこの写真かい!!とお怒りの方も多いはず。誇張した前振りすみません。この写真に対して、突っ込みたいところが多いかと思いますが、お手柔らかにお願いします。

あと、ここロンドンでは変な日本ブーム。まぁ、あるブランドの影響だと思いますが。ということで、岡山に縁のある方は、こんなTシャツいかがでしょうか。


そんな訳で、(ドンナ訳ヤネン)、今日はこんな気分です。(ドンナ気分ヤネン)
いや~、本当に根元要さんはいい曲を作らはる。女性の気持ちをここまで歌い上げる感覚に感動です。こういう曲をコブクロみたいなグループがピックアップするのは、ええことじゃないでしょうか。コブクロ&フレンズで『追憶』、大阪は吹田の青空に向かって。どうぞ。

2010年5月27日木曜日

フィッシュとチップスと壊れやすいアート。


フランスに留学中の友人が来たので、とことん歩いたことは前にも書いた。実は、僕も嫁もロンドンに着いて、今の今まで名物を食べてなかった。その友人が来るときに、一緒に初体験をしようということで。

日本にいるときに、『美味しくない』『美味しくない』と聞かされていた、イングランド名物『フィッシュ&チップス』。名前の通り、魚とポテトがお皿に乗っている。そして、どちらとも揚げられている。どんなほど、美味しくないのか何て期待していたけれど、テーブルに出されたときに、『ん?』と思った。


この見事なまでの魚の揚げ物。ポテトが申し訳なさそうに魚の下敷きになっている。食べてみた。感想は、率直に美味い。不味くない。むしろ、パリっとしていて美味い。誰だ、不味いと言ったのは。か、僕の舌がここ数ヶ月で劇的に、変わってしまったか。とにもかくにも、美味かった。

街をブラブラ歩いていると色んなものに出会う。ある公園に着いたときに、素敵な公園の看板を見つけた。『皇室公園』と訳せばいいのか、そんな名前の公園なので、マークは王冠。それを、公園の緑でアシライました、と言った感じか。


ロンドンには、グラフィティと呼ばれるアート作品が多い。しかし、これらは壁に勝手にスプレーで描いたものや、公共の場所に描かれたものがほとんどなので、すぐに消されてしまうことが多い。こういう刹那的なことも含めて、グラフィティの美しさがあるのかもしれないが。壁にスプレーで絵を描いてあるのは、日本でもよく見る光景。しかし、ロンドンには幾つか、これは残しておきたい!という“作品”が多い。ただ、自分の名前を書きなぐっているものだけではない。メッセージ性があり、完成度が高く、自己満足でない作品が多い。

イングランドで有名なバンクシーというアーティストを模したと思われる作品もやはり多い。

この犬は、僕の身長くらい。中でも、初めて見たたぐいのものが、地面に映った影をテープで形取るもの。夜は、影が出るのではっきりと作品が分かるのだが、昼になると影が移動するので、『こわれやすい』作品になっている。影を形取っているテープには、『こわれもの』という文字が書かれていた。

バス停の影を形取るこのテーピングアートは一瞬見過ごしてしまいそうになるが、発想が面白い。

ちなみに、他にも同じようなテーピングアートがあったのだが、すれ違った外国人が、体にこの『こわれもの』のテープを少し巻いていた。おそらく、酔っ払っていたのだろう。

2010年5月26日水曜日

ロンドン象と観光地、政治と黒人とドラマー。


最近、めっきりこちらも気温が上昇してきた。夜には必ず、上着を羽織らないと寒かったのが、今は半そでで過ごすことができる。ただ、この気温もいつ下がるか分からない。

今週、今フランスに留学に来ている友人がロンドンに来た。スペイン・モロッコ・ポルトガルを廻って、ロンドンにも来てくれた。『おかんが大量に送ってきたから』と結構多くの種類の日本食の調味料などを置いていった。『ほんまは、お土産でもってきたわけでなく、帰りの荷物を減らすためちゃうか』と疑ったが。

まぁ、そんな彼が来たので僕は彼に付きっ切り。一緒にロンドン市内を歩く歩く歩く。ひょっとしたら、地球1周分は歩いたのでは?というほど歩いた。今のロンドン市内を歩けば、どうしても出会うものは前回にも書いたように、象。いつの間にやら、象ラリー的な動きをやたらとしてしまった。


適当に歩けば、観光地の一つや二つにはたどり着くもので、やってきたのはバッキンガム宮殿。観光地には観光客しかおらず、基本みんな楽しそう。テンション上がれば、写真撮影もテンション上がる。

この後ろにある、像に対して何の関係性も持たないであろうジャンプでの撮影。テンションさえ、上がれば何でもいいのだろう。僕も昔、山口県の錦帯橋でジャンプして撮影したことがあるように。この写真に関して言えば、撮影者を交代して、何回か同じジャンプをしていた。

そして、またまた適当に歩けば到着したのは、ダウニングストリート。これは首相がいつも会見を行う場所。いわゆる首相官邸があるところ。もちろん、ゲートは閉まっていて警察も数人体制での警備。日本でも英国首相が交代してニュースでも流れたかと思うが、基本的には会見がこの通りのNO10と呼ばれる官邸前で行われる。


そして、家に帰る前に遭遇したのが、こちらの動画。道でドラムパフォーマンスをしている人は珍しくないが、今回は途中いきなり、黒人の10代の男の子らが参戦。テンション『アゲアゲ』の状態で、ドラムに合わせて、韻を踏み出す。いきなり、参戦してきたものだからそこに居合わせた客もテンションが上がる。ドラムを叩いてる黒人もアドレナリン全快で、次々にドラミング。『おい、マンツーマンでやろうぜ!』なんて言いながら、即興。偶然の出来事は本当に楽しかばい。ただ、途中リズムが変わったときの黒人のキョトン具合は、微笑ましいものがあった。動画冒頭の『やばい、やばい』は私と友人です。

2010年5月21日金曜日

象、象、そしてまた、象。

今、ロンドンでは『エレファント パレード』なるイベントが開催されている。最初は、御堂筋パレードみたく、本物の象が大阪で言う御堂筋的な道路を、ノッシノシと歩くイベントかと思った。けったいな、イベントをやるもんやなぁ、なんて大阪弁で考えてしまった。

ところが、どっこい。このイベントは、様々なアーティストが人より少し大きめの象の像にペイントやテーピングを施し、ロンドンの至るところに配置されるというアートイベントだった。

こんな感じで公園やら、道端やら、様々な色をした象の像が配置されている。これは、日本人ならワイドショーで知っている方もいると思うが、チャールズ皇太子の新しい奥様(ダイアナさんが離婚する原因になったあの人のこと)が仕切っているそう。アジアの象が本当に減っているので、それを守ろうというイベント。

色んなアーティストに象を作らせて、このイベントが終わってから、ほとんどの象をオークションにかけるそう。その売り上げを象の保護に充てるそう。こういうアートイベントは是非、日本でもやってほしいな~と感じた。アーティストはこういうことに『有効活用』できるのでは?とつくづく感じた。

そんな風に思ってたら、新聞に野性のトラの絶滅危機のニュースが。富裕層の中国人が、毛皮を購入するので、密猟があとを絶たないという話。これ、大阪で『トラパレード』したらええんちゃいますのん!?阪神ファンが多い、大阪でトラパレードしたらいいんちゃいますのん?!街中に、色んなトラを配置して、イベント終了後にオークションして、その売り上げを阪神タイガースのピッチャー獲得の資金にしたらええんとちゃいますのん!?というのは冗談で、絶滅を防ぐためには、いい手段では?と思ってしまった



こんな感じで、本当に街のあちこちに配置されている。もっと色んな象を見たい!という気持ちを抑えられない方は、http://www.elephantparadelondon.org/をどうぞ。

2010年5月17日月曜日

ロンドンの青いフットボールファンと青いジャージ


イギリスといえば、やはりサッカー。ちなみにサッカーはアメリカ英語だそうで、『サッカー』というと、『フットボールと言いなさい』と怒られる。

そのフットボールで、ロンドンにはいくつかのチームがあり、その中でも人気なのがチェルシーというチーム。まぁ、富裕層に好かれているチームだそうで、この前こっちのリーグで優勝したチームである。

大事な試合にかかわらずかもしれないが、試合時にはパブでチームカラーの青いユニフォームを着て応援するのが日常。先日バスに乗っていると、その青いユニフォームでボウズの集団を発見、思わず激写。試合を見ているのか、見ていないのか、まぁ確実に外にはテレビらしきものはないので、外で酒を飲みながら、『チェルシー!チェルシー!』と叫んでいるだけに見えた。あまりにも、人が多いので、フーリガン対策か?と思わせるほど、警察が出動していた。あまりの熱狂振りに、チェルシーファンと阪神ファンが被って見えた。


そして、なんやかんやで、友人のお土産を買うために、カムデンマーケットという市場に到着。お土産を見たあと、ブラブラとお店を見ていたら、『服 1ポンド 靴 10ポンド』の看板が。疑いながら、お店に入ると、ありましたありました。あまり格好よくないものも多々あったものも、こんな感じで10ポンドの靴が陳列。

とくに、ブランドモノはなし。今回の僕の戦利品は、このニット素材のジャージ。ちなみに、made in Italy。それだけで、何となく笑みがこぼれる。

これ、1ポンド。日本で500円でも売れたらええか。

2010年5月14日金曜日

ロンドンで生魚を買って食してみる。


ロンドンに来る前から、魚市場の存在は知っていた。東京で言う築地、大阪で言う中央市場、本当に生魚を食べたくなったので、朝も早くから出かけてみた。

僕は本当に魚介類が好きである。ホントに好き。しかも、生が好きである。ホントに好き。

市場は朝の5時から、8時半までという超短時間。東京の築地は、確かに業務用のスペースは時間が早いのかもしれないが、寿司屋や丼屋など新鮮な魚介類を食べられるところがお昼でもたくさんあった。しかし、ここはロンドン。生の魚なんざ、食べない。それがロンドンである。まぁ、最近は日本食ブームらしくロンドンのいたるところに寿司屋を見ることは出来るのだが。

家から地下鉄で乗り換えなく、約30分。5時に起き5時半くらいの電車に乗った。ここからが、少し大変だった。朝のロンドンはまだまだ寒い。気温は約5度。『寒いのぉ。寒いのぉ』とつぶやきながら、電車に乗り込む。しかし、この電車がさらに寒い。この寒さが原因で、僕のお腹が悲鳴をあげ始めた。『あぁ、これはヤバイわ。』と思いながら、嫁にそのことを伝える。『よし、次の駅で隣の車両に乗り換えよう』とのことで、駅に着くなり、下車、即、隣の車両に乗車。まだ冷えがましだったので、そのまま我慢して目的駅まで向かう。

『一度、鳴ったお腹は○○○をするまで、収まらない』という僕のルール通り、トイレが必要になってくる。だんだん目的地は近づいてくる。お腹の○○○も出口を求めて、走っている。電車は目的地に向かう。お腹の○○○は出口に向かって、激走。電車は目的地に向かって激走。お腹のウ○○も激走。電車が目的の駅に到着。『あぁ、トイレトイレ』と祈る僕。しかし、どの駅にもトイレがある訳ではないのが、ロンドン。50パーセント以下の確立を祈りながら、改札を出ると、男子トイレの、ピクトグラムが!!『あぁ!!』僕の興奮は最高潮に!それにつられて、お腹の○○コも最高潮に!『アカン、アカン、冷静に』と思い、逆ムーンウォークでトイレに向かう。トイレを開けると、案外キレイ。一番手前の大便所にget in!しかし、冷静にペーパーチェック。

至福の時を迎えることが出来た。

そして、市場に。前振りが長くなったので、市場の話はほとんど割愛。生のサーモンの切り身を見て、『生で食べられますか?』と聞くと、『あまりオススメはしません。』とのこと。それでも、家に帰りサーモンを生で食べてみた。美味。美味。美味!脂が乗っていて、美味!あぁ、美味!

やはり、魚介類は生に限ると感じた一日だった。



2010年5月13日木曜日

スーザンボイル超え確実

ここイギリスで、今の話題といえば英国の総選挙。戦後初の連立政権で、さらに史上最も若い首相が誕生したから。若い首相がどこまでイギリス、ヨーロッパ、世界を引っ張っていくかが本当に見ものだそう。

それと平行してというか、もう一つ話題を作っているのが、紅白歌合戦にも出場したスーザンボイルを見つけた『BIRITAIN’S GOT TALENT』という番組での出来事。

スーザンボイルは、ザ・おばさんという見た目とは裏腹の美声が絶賛されて、世間に出ることになったのだが、今回の歌手もすごい。スーザンボイルが巧いとか、凄いとかいう意見は置いておいて、今回はとりあえず見て単純に驚いた。

まず登場のシーンで、何とも言えない口調の彼女。舞台に登場するときも、アシスタントの男性に引っ張られてくる。審査員の質問に答えるときも、声は震えている。体が小さいので、『そりゃ、そうか』といった感じの声量。こんな大舞台、誰でも緊張するだろう。

『my regretという歌を歌います』と言ってから、BGMが流れる。その後の彼女は・・・、百聞は一見にしかず。とりあえず、動画を見てください。下のURLをクリックすれば、分かります。

しかし、次の日か、その次の日にトークショーに出ていた。そのときの彼女は、どうどうたるベシャリで、『あれ、あのときと違う』と感じた。もしかして、歌う前の、弱弱しい声は演技?なんて思ってしまったが、彼女の歌唱力は、素晴らしい。

2010年5月8日土曜日

学校終了。


2ヶ月通った、語学学校が終了した。本当に今回は、いい学校でクラスメートにも恵まれて、個人的に良かった。僕がカナダのときに行っていた学校は、自分で授業のカリキュラムが組めて、適当に自分の好きな授業を取って、適当な時間に登校し・・・という感じだったが、今回の学校はしっかりしていた。15分以上遅刻すると教室に入れないとか、ずっとクラスメートは同じだとか、まぁ、よく考えたら当たり前のことなのかもしれないが。

僕の学校には、コロンビア人とトルコ人と韓国人と日本人が多い。僕のクラスもそんな感じのメンバーだった。

この真ん中に立って、いちゃもんをつけているのが、コロンビア出身のダニエル。彼の実家は結構な金持ちだそうで、リビングルームがどうやら、3つほどあるらしい。そして、今年の夏に帰国してから、あと5年プロフェッショナルになるための大学に通うそう。そして、会社を作るという夢を持っている。クラスの盛り上げ役だ。


そして、そんなダニエルの行動に口を押さえて笑うのが、コロンビア出身のアンドレス。彼も結構な金持ちで、いとこが矯正歯科医なんだとか。そのおかげで、彼は今矯正をしている。結構お洒落好きで、靴やジーンズにお金をかけているとか。彼の地元であるコロンビアのカリという町は、ほとんどの女の子が豊胸手術をしているそう。何とも、不思議な町である。

同じクラスのもう一人の日本人の女の子が、カキアゲを作ってきたので、それをみんなで食べた。で、上の彼は韓国出身。韓国のMTVコリアで数年、サウンドデザイナーとして働き、韓国がイヤになってロンドンに来たのだとか。そして、将来的にはこっちで仕事を見つけてこっちで働く予定。本当にいいやつで、僕と嫁さんのことを本当に良く思ってくれている。しかし、彼はそこまで英語が堪能ではないため、僕が結構しつこく、「英語ヲ 勉強セェー!!」とよく怒っている。ちなみに、彼は40歳。本当にチャレンジだと思う。自分が40歳を過ぎて、イギリスに留学し、一回り以上年下のやつに、ヘイ!とか、ガンバレヨ!とか、慣れなれしく扱われるなんて考えられない。その点で、彼は凄い。けど、英語をもっと勉強してほしい。

そして、僕と同い年のイタリア人・エネリコ。彼は建築家で、2ヶ月だけロンドンに留学しにきている。ロンドンにいる間もイタリアから、メールで図面作成の仕事が来るらしく、パソコンで図面をおこし、メールで送ってお金を稼いでいるそう。本当に、軽く人当たりのいい奴だった。イタリア人は、何事もそこまで気にしない精神を持っているんだと、感じることも多々あった。

そして、この大口を開けてカキアゲを食らっているのが、先生・ニック。29歳の彼は、午後はチャリティー系の仕事をしているらしく、おそらく今年の8月か9月からは、その仕事一本でやっていくそう。語学学校では色んな国の人に会うため、今までに色んな国に行っているらしく、それがある意味生きがいだと言っていた。彼とは、今後もちゃんと連絡を取れればと思う。ちなみに、今年の2月には日本に来たらしく宮島の弥山に登ったのだとか。彼は面白くて、締めるとこは締めるタイプで、多くの女子生徒に人気だ。29歳で頭皮が若干見え隠れしているのが、ウィークポイントか。

ニック以上に大口を開けているのがトルコ人のユスフ。彼はリキシャのバイトをロンドンでしている。のらりくらりとした性格で、よく教科書を早く開けろ、とニックに言われていた。大学では化学を専攻し、こう見えて数学が得意だとか。また、彼の経歴は変わっていて、8年間の床屋での経験があり、ロンドンにきてトルコ人が経営している床屋で働いたが2日でクビ。15歳から床屋でちょっと仕事をしていたとか。嘘か本当か、どのレベルから本当か、価値観の違いなので、何とも言えない。そんな彼は実は23歳。本当に見えない。
最後の登場したのが、トルコ人のアイチャ。彼女は22歳で、歌手希望。かと思えば、ホテルでPRの仕事をしたいとか。かと思えば、ブラジルにいる元彼氏に会うために、ブラジルに渡り、お嫁さんになりたいとか。何とも夢の多い彼女である。トルコ人は、嫁さんのクラスメイトもそうなのだが、本当にキレイな顔をしている。上に挙げたユスフとは大違い。彼女の眉毛は、一切書いておらず、全て本物。あと、動きがコミカルすぎて、面白い。授業中に、彼女が書いた絵をいつかアップしたいと思う。正直言って、日本人の小学生低学年並みの描写力。

そんなこんなで、2ヶ月はあっという間だった。今回は、本当にしっかり勉強ができた。あと友達も出来たので、今度こそ、彼らの実家に訪れてみたい。間違いなく、コロンビアの金持ち実家は外せない。

写真を見て、お気づきかもしれないが、みんな本当に箸使いが巧い。こちらの日本食レストランには多くの外国人が来ているのだが、本当に巧い。これには驚いた。

2010年5月7日金曜日

ロンドンの日本食の愛想の悪さ。

今日、お米を買いに日本の食材を売っているお店にでかけた。よく、思うのだがロンドンの和食や日本系のお店の店員は愛想が非常に悪い。日本が世界に誇れる商品と言えば、車とサービスだ、と数年前来日していたイギリス人に言われたことがある。うんうん、それはなるほどなるほどと首が千切れるくらい思ったことがある。

確かに、日本のサービスは素晴らしい。マクドナルドに入って、店員が歯を見せなかったことがあるか?少なくとも、僕はない。いつも、結構笑顔だ。いっぱいいっぱいの人でも笑顔を出す。いっぱいいっぱいだからと言って、商品を乱雑に扱う店員は見たことが無い。

カナダもそうだったのだが、こちらのお店、店員は、お客さんが並んでいようと、マイペースで仕事をするし、笑顔なんて無いし、敬語さえも聞いたことがない。別にそれが、悪いわけではない。本当に楽しい会話をすれば、笑顔を見せてくれるから。

しかし、日本では楽しい会話をしようがしまいが、笑顔はあるし、お客さんに対して“配慮”というものがある。マクドナルドを例に出したので、想像しがたいかもしれないので、少し話題を変えてみよう。

先に出てきたイギリス人が『日本は車とサービスがすごい』と言ったときの状況で話をしてみる。このときは、大学の僕の教授と、イギリスから来た女性教授とその旦那さんと僕で京都は祇園の串焼き屋さんに行ったときのこと。まぁ、おそらくそんなに簡単には入ることのできないお店だった。かといって、堅苦しい訳でもない。そこの板前さんが、食事が進んで少ししたときに、僕らに最初に渡したおしぼりを交換しますよ、と言ってきた。これも、別に普通に、さりげなく、自然に。これは、お客さんに対する自然な配慮だ。そのときに、イギリス人の旦那さんが、『日本は車とサービスでは世界一だ』と言ったのだ。

日本人は、本当に気がきく。気がききすぎてて、行き過ぎてしまうケースもあるのだろうけど、本当に自然な配慮がある。

しかし、しかし、しかし。ロンドンの和食屋。(こちらでは、『日本食』と言うのだが)。まぁ、言うほどそんなにたくさん行ったわけではない。そんなに高いお店に言ったわけではない。しかし、日本人のサービスの悪さにうんざりする。なぜに、こんなに、愛想が悪いのか。笑顔もない。

なぜだ。『うんざりする』という言葉を言うために、こんな長い前振りを書いてしまった。でも、本当にうんざりする。

2010年5月2日日曜日

大阪に観光地を。

『日本語教師養成講座』なるものを見つけたので、話だけ聞きに行ってきた。『日本語を教える』と、いうか『教える』仕事は、そんなに嫌いではない。ただ、『先生』という立場は・・・。しかし、今自分が『外国人』として、英語を学んでいるように、僕が日本人として日本語を学びたいという思いのある『外国人』に教えるということは、悪くはない。まぁ、日本語教師になるためには、再度学校に通い、もちろんお金を払い、修了書をもらわないと駄目。ただ、日本に憧れをもっている『外国人』と触れることが出来るのは魅力なのだが。

以前より、大阪の発展を少しばかり考えてきた。大阪に人を呼ぶには、どうしたらいいのだろうか、と。自分が色んな地方に旅行に行くたびに、もっと魅力のある街づくりを、と考えた。これの具体的な話は、ここではしないが、僕なりに考えたことは事実。

そんな折、先日電気屋さんに行き、インターネットの接続について、色々話を聞いてきた。その間、少し時間があったので、僕らを対応してくれたおじさんと談笑。『どこの出身』と聞かれ、『オーサカ、ジャパン
』と答えた。おじさんは、アフリカはエチオピアの上に位置する『エリトリア』の出身だそう。初めて聞く名前だったので、『へぇー』とだけ答えた。ここは、元イギリスの保護領で、1993年にエチオピアから独立したそう。なにしろ、このおじさんはめちゃくちゃいい人だった。決して丁寧ではない接客だが、いい人だった。

そのおじさんが、僕が『オーサカ、ジャパン』と答えると、『あー、YAKUZA映画でオーサカを舞台にした映画を観たことがあるわぁ。あのタイトルなんやったかなぁ、アメリカマフィア対オーサカヤクザの映画で、恐ろしかったねぇ、その街の出身かー。』と言った。その映画のことを何かで僕は見かけたことがあった。しかし、タイトルが思い出せない。いくらインターネットで調べても出てこなかった。オーサカを舞台にしたヤクザの映画。見たいもんだ。ちなみに、YAKUZAは海外でも十分に通じる日本語だ。

と、いうことは外国の人は、オーサカ=ヤクザと思っている人も中にはいるということ。んー、これはオーサカにヤクザのテーマパークを作れば、流行るということか。

昔、オーサカに『オバハンテーマパーク』を作れば、全国から観光客が来ると思ったことがある。地方の人がイメージする『大阪』を具現化したテーマパーク。ま、誰が出資すんねん、という話だが。