2011年3月24日木曜日

雑多すぎる偽善のお話。


震災から2週間が経とうとしているが、いまだ復興には遠いニュースを聞いている。さすがに、リビアの軍事介入が始まったので震災のニュースは減ってきた。ただ、まったく無くなったわけではないが。

日本での僕は、買い物をしたときに、1円5円のお釣りを募金箱に入れていた。なので、僕のポケットには確実に1円と5円は入っていなかった。ここだけの話。あまり言うと偽善っぽく聞こえるが、1円と5円は募金していた。たまに、10円も入れたか。さらに言えば、郵便貯金の利子は、貧しい国にワクチン代として寄付していた。ここだけの話。あまり言うとやらしいので、あまり言いたくないが、ここだけの話。

さてさて、偽善の披露が済んだところで。

ハンバーガー屋にブラジル人でチャールズというフリカケ好きのシェフがいる。彼の友人数名は、昨日赤十字のメンバーとして日本に飛び立ったらしい。実は、知らない人がほとんどかもしれないが、ブラジルのリオデジャネイロでは、今年の1月大洪水があり、多数の死者が出ている。ほんの数ヶ月前。3月にようやく復興に向かい始めたそう。

僕も何か出来ないかということで、とりあえず震災支援のものを購入することにした。今はお金もそこまで無いので、出来ることから始めます。

あー、最近天気がいい。めっちゃ暖かい。なので、Tシャツにシャツでプラっと外に出ると、若干寒くてしっぺ返しをくらうことが多々。

あと、ちょっと諸事情で引っ越すことになった。今、懸命に家を探索中。一緒に住んでいるカップルと一緒に住もうということで、探しておりますが、どんな良い家が見つかるやら。

来月、嫁さんの友人夫婦が新婚旅行でロンドンに来るので、サッカーのチケットを購入しに、普段は行くことのない東ロンドンまでお出かけ。先日、僕が行ってきたレンジャーズという家の近所のスタジアムにも感動したのだが、東ロンドンのwesthamというチームは、さらに大きかった。試合が楽しみ。その前に、再度レンジャーズの試合に、同僚と嫁さんと出かけてきますが。

そんなこんなで、イタリア人のフェデリコも、僕も元気です。もちろん、嫁さんも。


2011年3月19日土曜日

GOOD DAY TO GO.


毎日、基本的に家にいるときはパソコンをつける。テレビが無いので、パソコンをつけることがほとんど。パソコンをいったんつけてしまうと、twitter、BBCニュース、USTREAMでの地震番組を見ることが日課になってしまった。

こちらで毎日配布している朝刊も夕刊も、表紙が地震の話。1週間続いた。そして、昨日ガダフィ大佐の話になっていた。リビヤの情勢は、イギリスとフランスがメインになって民主化を進めて行こうとしているらしいので、表紙なって当然。もう、表紙に東日本震災のニュースが載りませんように、と祈るしかない。

阪神大震災のときもそうだったが、震災後避難所で亡くなってしまった方や、仮設住宅での孤独死など多くの2次、3次被害があった。出来れば、今回の地震では最小限に抑えてもらいたいものだ。

僕はロンドンでどうすることも出来ない。そんな状況が歯がゆい。ただ、多くの人が『家族は大丈夫か?』とか『今回は、本当に残念でならない』なんていう言葉をかけてくれる。僕自身、被害にまったく遭っていないので、出来ることと言えば、日本は本当に素敵な国で、絶対訪れるべき国だというアピールくらいか。

今、ブログを書きながら、18日に梅田シャングリラで行われたライブ映像を見ている。みんな、跳ねて飲んではしゃいでいる。被害の無い西日本は今までとおり、いや今まで以上盛り上げる役割ではないかと感じる。多くの被災者を受け入れる準備が出来ているそうなので、避難してきた人を、元気づけるためにも西日本は必要以上に盛り上がるべきだ。

今日は日の丸の帽子をかぶって出かけるとしますか、靖国神社で購入の。


2011年3月14日月曜日

地震のニュースinロンドン。


朝起きて、ツイッターにログインしても状況が把握できず、何がどうなっているのか・・・。

インターネットで、BBCのニュースを流して初めて、日本がすごいことになっているということを知った。イギリスの国営放送のインターネット版では、ずっと今も日本の地震関連のニュースが流れている。

ツイッターは、本当に情報の洪水が起きており、訳の分からない状況。さらに、日本の報道に対して、批判的な情報も多い。僕が多く目にしただけかもしれないが、日本の政府、ニュースは隠蔽などしていないと思う。

BBCやCNNでは・・・なんてコメントを出している人も多く見つけたが、あくまでも現状を伝えて、専門家をスタジオに呼んで、原子力発電の融解について話をさせている。こちらでもインターネットで見ることが出来るのだが、日本のニュースのほうが120パーセント情報が進んでいるので、ご心配なく。

ツイッターや、インターネットで騒いでいるのは、周りの野次馬でしかないと思うので、ほとぼりが冷めるであろう1ヶ月、2ヶ月後にしっかりと何を出来るか考えておくことも大切かと思う。阪神大震災のときは、その時期に必要なものがたくさん出てきていたような気がします。

しかし、原子力は目に見えないだけに恐怖だ。それは、本当に恐怖。

写真はこちらの夕刊紙。表紙から、8ページまで全て、日本のツナミのニュース。こんなことは、今まで無かった。


そして、多くの人に『大丈夫か?』と声をかけられた。有難い話。

現地のいち早い復興と、亡くなった方のご冥福をお祈りいたします。


2011年3月11日金曜日

パンケーキに金箔の鳥の剥製。


昨年の今もそうだった。

昨年の3月2日に到着後、少なくとも1週間は晴れが続いた。『雨でご飯が不味い』という評判のイギリスとはまったく違った光景があった。

今年も3月2日から今までまったく雨の降らない快晴が続いている。突き抜けるほどの青空が。こんなに素敵なことはないので、嫁さんとバイト後に待ち合わせをして、散歩をした。

さらに、キリスト教の何かの関係で3月8日はパンケーキの日。理由はどうあれ、僕はパンケーキ的なものが好きである。その日に合わせて、かねてから行ってみたかったパンケーキ屋に出かけた。

ロンドンに3箇所存在するオランダがテーマのパンケーキ屋。日本でパンケーキを食べたのは、数年前に、ファミレスで食べたことがあるくらいか。いわゆる、小さいホットケーキが5枚ほど重なったものだった。確かに美味しかったが、また食べたいとは思わない。

今回限りになってもいいので、パンケーキの日に合わせてロンドンのパンケーキ屋に出かけた。

注文してビックリ。でかい。パンケーキというものは、こういうものか。でかい。


嫁さんの肩幅が40センチくらいだとして、明らかに40センチを超えている。嫁さんの前にあるのが、ピザの具っぽいサラミが乗っているパンケーキ。そして、僕の前にあるのがアイスクリームが3つとたくさんのフルーツが乗っているパンケーキ。クレープより若干厚い生地に、たくさんの具材が乗っている。どう考えても、僕がサラミで、嫁さんがフルーツやろ、と思った。今、思った。ただ、めちゃめちゃ美味しくアイスクリームをほうばった。

そして、満足。

満足して、ぴっちりセンター分けの僕。

結構おなか一杯になり、美術館まで公園を抜けていくことに。ロンドンの公園はすでに花や動物が活動し始めていた。

いつも忙しそうな、リス。正直、いつ見ても可愛く思える。


異様なまで金色に光るアルバータ候の銅像ならぬ金像。これを見ると、昔テレビで放送されていたドッキリの番組で井出らっきょが全身金箔を塗って街を歩くという企画を思い出す。そのとき、母親が全身金箔を塗ると全身で息が出来なくなるから、良くないと言っていた。そのとき幼いながら、絶対全身に金箔を塗ることは何があってもやるまいと心に決めた。幸い、全身に金箔を塗る状況に僕は出会っていない。

そもそも、なぜウチのおかんは全身金箔が良くないと知っていたのだろうか。いや、そんなことどうでもいいか。

そして、その目の前にあるロイヤル・アルバートホール。ここでクラシックコンサートや、今月は元オアシスのメンバーで構成されたBEADY EYEや7月にはジャネット・ジャクソンや、エリック・クラプトンなどもコンサートを行う。一度は訪れる価値のあるホール。

その後、目的の自然歴史博物館に。世界三大博物館の大英博物館を含めロンドンにあるほとんどの博物館が無料で、本日11日まで『野生の写真展of the year』がやっていて、それを見たくてやってきた。しかし、常設展が非常に面白かった。地球の歴史から、ゴキブリの話から、色々。

中でも、鳥好きで、焼き鳥好きの嫁さんが興奮したのは、鳥の剥製の展示。ちょっと可哀相だけど、と言いながら興味深々で鳥を観察アンド勉強。

結論は、『鳥と仲良くなりたい。』であった。






結局、目当ての『野生の写真展of the year』は有料で、ギフトショップだけを見て、帰宅。それでも、博物館のトリの鳥で大満足だったので二重丸。

結局は、鳥と仲良くなれれば良いのだ。

2011年3月6日日曜日

初サッカー観戦とガンバと虎。


昨日、サッカー観戦を日本の野球観戦に例えてしまった。短絡的すぎた。つまり、今日のサッカー観戦は他の何にも変えられないものだったということ。


そのスタジアムは、家から歩いて5分の住宅地のど真ん中にある。家から少し歩いてBBC放送局の裏を歩いていると、

今日の対戦相手であるレスターという街からやってきた応援団のバス、バス、バス。そして、少し歩いていくと、今度はロンドンからやってきた、警察の馬、馬、馬。
これから、試合が盛り上がることを予感させてくれる馬のケツ、ケツ、ケツ。フーリガンの暴動でも起こるというのでしょうか。若干の不安な気持ちを抑えながら、さらに進むと
『サッカーの試合のため行き止まり』の看板。バスの進む道も変えてしまうほどの盛り上がり。ちなみに、伝えておくと、僕が見に行った試合は1部の試合ではありません。2部の試合です。

ドキドキとした胸の高鳴りを抑えて、嫁さんと合流。スタジアムに向かう道は歌っているファンでごった返し、独特の雰囲気。

客席に上る階段を駆け上がっていけば、見えてきましたスタジアム全体の雰囲気。そして、階段を上がりきって、ビックリ。近い。近い。近い。
グラウンドの近さ。『これなら、近視の僕でも裸眼で観戦可能!』なんて胸を張って言えてしまう。本当に近い。席に着くまでに、ちょいとした問題があったものの無事に着席。そして、すぐに相手チームにいる阿部の顔を発見。かおのしわまではっきり見えてしまうほどの近さ。僕の左隣に座っていた、おじいさんの右肩がせせり出て、右に傾いた姿勢で前半終了。

そして、ハーフタイムに入ると2万人近いファンが一斉に総立ち。おそらく、体のわりに席が小さいため、みな窮屈な思いをしていたのだろう。僕もその内の一人だったので、もちろん起立。
自然に笑みがこぼれてしまうほど、スタジアムの雰囲気は素晴らしい。こんなに近くでサッカーを見れると思っていたなかった。体と体がぶつかる音が聞こえ、飛び散る汗が目に入り、めちゃ勢いあるボールが近くに飛んできたので、思わずおかま避けをしてしまったほど、興奮した。

ハーフタイムにレンジャーズのマスコットが登場してきた。中身は完全に日本人ではない、と断言出来る動きの緩慢さ。中身日本人なら、確実にバクテンとかしてくれるのに、サービス精神欠落。ま、それは全然いい。必要ない。なぜなら、試合が面白いから。スタジアムの雰囲気が素晴らしいから。

ちなみに、我がチームのレンジャーズのカラーは青と白と黒。完全に僕の地元ガンバ大阪の色と一緒。そして、キャラクターはまさかの虎。


なんじゃ、このくだけた感じ。ラフすぎる。試合中の緊張感から、かけ離れた緩和感。というわけで、ガンバ大阪のチームカラーに、タイガースと同じキャラクター。これは、ファンにならざるをえない。

試合は、後半の40分まで0-0のまま、客のうっぷんも溜まり、野次も飛び交う飛び交う。と、思っていたら、レンジャーズの選手が飛び出して、まさかの終了2分前のゴール。

喜ぶ観客。僕も大喜び。嫁も喜ぶ。ここのエリアに引っ越してきて良かった。心から、そう思った。

サッカー好きの友人が日本のスタジアムは広すぎて臨場感が無いから、アカンと言っていたことを思い出し、ガンバを担当している前の会社の人がガンバをもっと見に行ってほしいと言っていたことを思い出し、ある友人がサッカーではなく日本の野球を伝えてきてと僕に言っていたのに完全にサッカーにハマってしまった自分に気づいた。

来シーズンは年間会員になろうか。

最後に、今日結構活躍していた阿部選手。



2011年3月5日土曜日

遠足前日の夜のよう。


もし外国人が留学として日本に来たならば、野球を見に行けと伝えるだろう。甲子園が一番いいかもしれない。でも、他にも素晴らしい球場はたくさんあるし、広島のマツダZOOMZOOMスタジアムなんて、新しく素敵なものだ。

雰囲気が素晴らしく、他に変えられるものなんて無いと言い切ろう。さらに、日本の野球は試合を見る楽しさに加えて、応援のユニークさ、ジャンクな食べ物、そして何より野次がすすむビールだ。(僕は優しいので野次なんて出来ない。というか、その前に泥酔して横になるという失態をしでかす。)

前置きが長くなったが、イングランドといえばサッカーである。そのサッカーを、初めて明日見に行く。試合に行くのは、家から歩いて5分程度の場所に本拠地を構えるクイーンズ・パーク・レンジャーズというチーム。このチームは今現在2部にいるのだが、2部の首位にたっており、来シーズンは1部に上がる可能性が非常に高い。

1部は世界最高峰のサッカーのチームが集っており、そこに我がクイーンズ・パーク・レンジャーズが昇格する。それを今からツバをつけておいて、帰国したときに若干鼻にかけてサッカー好きに話をしようという企み。

そもそも、なぜ明日その試合を見に行こうと思ったかと言うと、元日本代表の阿部勇樹が対戦相手として来るという簡単な理由から。いかにもミーハーな感じである。長々と前置きを書いたが、何ともミーハー根性である。

ということで、明日は初めてのサッカー。日本にいたときを含めても、小学生のガンバ大阪の試合を無料で見に行っていた以来か。

あぁ、楽しみ。



2011年3月3日木曜日

泣いても笑っても、あと1年。


光陰矢のごとし。

キレイな言葉の並びだ。キレイな日本語だ。ちなみに、英語ではtime fliesという。

イギリスの土地に足を踏み入れてから、早くも1年が経った。本当に時間が経つのが早い。

この1年本当に色々あった。だから、時間の経つのも本当に早く感じるのだ。振り返ってみれば・・・なんてことを書こうかと思ったが、振り返るのはまだ早い気がするので、やめておく。

実はここだけの話、4月の末からちょっと諸事情あって一時帰国することにした。2年間びっしりイギリスに滞在することは、大変素晴らしいことなのだが、帰国して浦島太郎状態にならないように、一時帰国して色んな人と話をして、自分の考えを固めていければ、なんて考えている。

日本の今の状態は、八百長疑惑の力士48人が、解散総選挙をするかどうかハンカチで額の汗を拭いながら、K-POPを聴いてお尻をフリフリしているということぐらいしか正直わからない。こんなことでは、日本語を話せる、外国人状態になってしまう。

短期間の帰国ではあるので、かなり限られるが、出来る限り人に会って今僕の考えていることに耳を傾けて意見してもらえれば、なんて考えている。

とりあえず、肩まで湯に浸かりたい。


あと、日光を浴びたい。

1年前、イギリスは本当に寒かった。それと同じように、ここ最近また一段と寒くなってきた。日本のような三寒四温というわけにはいかないが、だんだんと春になっているようだが。

一つ成長したことを挙げれば、去年と同じ時期の、同じくらいの寒さで、パッチを穿いていないということか。大きな進歩である。あと、やたらドーナツやチョコレートを食べることになったくらいか。