2011年12月26日月曜日

ベネチアとドラゴンボールとやしきたかじん。

ミュンヘンから、イタリアに入ったのだが、どうしても行きたかった街を一番に選んだ。水の都・ベニス。Googleのマップで見ても、不思議に見える街。思いっきり観光地で、観光客と観光業の人間で溢れかえっているのだろうなと思っていた。




ミュンヘンから、ベネチアまでは、ベローナという北イタリアの街で乗り換えて、ずっと電車で向かった。快適な電車の旅は、途中オーストリアやアルプスを抜けて、走っていく。「世界の車窓から」のBGMが乗車中頭の中で流れていたのは、言うまでもない。






ベネチアの宿は、いわゆるベネチア本島ではなく、居住地区があるメストレ地区。そこからベネチアまではバスで15分弱。ベネチアに着いて、目の前に広がる絵画のような風景にうっとり。



うっとり。



イタリアは、歴史のある国だ。ベネチアは、かつて一つの国だった。たくさんの著名人がベネチアに対する賛辞を送っている。その理由が納得できる。本当に絵になる。



イタリア人は、少しうっとうしくて、観光客に対しては、危険な存在だと思っていた。しかし、僕たちは何も遭うことはなく、素敵なベネチアを過ごすことができた。





その中でも、ハイライトは、ベネチア本島から船で40分ほど行ったところにある、ブラーノ島。カラフルな家は、今では観光地になっている。ただ、その中に、普通に人々が暮らしている。漁で生計を立てている人が多いらしい。







観光地だと思っていたベネチアも、普通に人は生活している。スーパーに入ったのだが、ちょっと高級そうな服を着たおばさまたちが、クリスマスの買い物に忙しそうだった。僕がサンドウィッチを物色していると、やしきたかじん似のおばさんで、酒焼けよろしくな声で、「その商品取ってくれへんか?私、届かへんから。」と言ってきた。



ベネチアのおばさんは、全員ではないが、結構高級そうな服を着て、カーリーなパーマで、やしきたかじんに似ていて、声が低い。



一方、おっさんは、そこまで高級そうな服は着ておらず、おっさん同士でつるみ、暇そうにエスプレッソを飲んだり、ぶらついたり。



嫁に吸い取られているのか、ベネチアのおっさんは。





予想と違い、ベネチアはたくさんの人が生活している。本島は、車も自転車も乗ることが許されていないので、郵便も、宅配も、人が台車を押して、運んでいく。何百の運河にかかる橋を、重そうな台車を押して、運んでいく。



僕たちの生活が、道路が運河になり、車がボートになる。それがベネチア。



0 件のコメント:

コメントを投稿