2011年10月22日土曜日

リスボンと、飯と、栄枯盛衰。

ヨーロッパを1ヵ月かけて、周っていた友人と落ち合うポイントは、ポルトガル。彼にとっての、旅の最終段階。1ヶ月前にロンドンを出発した友人に会うのが、本当に楽しみだった。1ヶ月の一人旅は、どれほど彼を大きくしているのか。

なんていう書き出しで始めたものの、僕たちにとってもポルトガルという国は、初めてで、12月から始める旅の前哨戦でもあったので、自分自身が物凄い楽しんだ。


ポルトガルという国は、日本から直接行くことが出来ない。それだけに、あまり馴染みが無く、情報も入ってこない。確かにスペイン料理や、スペインバルなんてものはよく聞くが、ポルトガル料理なんて聞いたことないし、おそらく言われてもピンと来ないだろう。

僕もそうだった。

年間1%前後の低い成長率に、EUに対して財政支援を申し込むなど、ニュースで聞くポルトガルの印象は良くなかった。

ただ、気候もよく、物価も安く、料理も美味しくハズレがなく、人も優しい。

こんな風に書けば、本当に良い国のようだ。もちろん、誇張はあるかもしれないが、間違いなく悪い国ではない。

英語を話す人がそんなに多くないので、言葉には苦労をするかもしれない。ただ、覚えたてのポルトガル語で、道を尋ねれば、ポルトガル語で丁寧に何度も教えてくれる。何を言っているか、ほぼ分からないが、ジェスチャーでなんとかなった。

日本に置き換えてみると、いきなり外国人が英語で道を尋ねてきたら、おそらく大半の人は、エッとなるだろう。でも、片言でもいいから日本語で道を聞いてきたら、教えるだろう。だから、ポルトガル語でも道をしっかりと教えてくれる人は、僕の中では良い人なのだ。



空港のトイレ。Renovoというパソコンメーカーは聞いたことがあるが、Renovaというトイレットペーパーメーカーは初めて聞いた。『I LOVE SEXY PAPER(私は、セクシーな紙が好き)』と書いてあるが、僕はセクシーだろうが、セクシーでなかろうが、きちんと糞を拭ければ、どっちゃでもよい。

日本のスピード証明写真の機械があった。言葉以外は、全て日本と同じ。現地の人にとっては、なぜアジア人?という感じだろう。おそらく、中国人か日本人か、韓国か、どこかわかってはいないだろう。


こんな素敵な乗り物もある。坂道が本当に多いポルトガルの首都・リスボン。


タイルの壁が、印象的だったポルトガルの首都・リスボン。


坂も階段も多い、そしてどことなくアジアっぽいポルトガルの首都・リスボン。


何気ないフォントの看板でも、なぜか『R』だけは特徴的なポルトガルの首都・リスボン。


歩行者用の信号がやたら低く、こんな至近距離で写真を撮らせてもらえるポルトガルの首都・リスボン。


乗りたかったセグウェイを頻繁に見つけたポルトガルの首都・リスボン。どっかで、乗りたい。


『今回のアルバムジャケットの撮影はリスボンなんですぅ~』なんて、アイドルが言ってもおかしくない印象的な街、ポルトガルの首都・リスボン。


ガイドブックに乗ってたサクランボ酒を売るお店。なかなか見つけられずに、あきらめたときに出会えた。ものすごく濃く、そして安い、ジンジャーニというお店があるポルトガルの首都・リスボン。



嫁さんに写真をお願いしてきた女性は、三輪明宏のようなカチューシャとデコの広さと髪の色だった、ポルトガルの首都・リスボン。


日本では食べたことの無い、ずっしりとした重みのある、そして上品な甘さを持つエッグタルトが名産の、ポルトガルの首都・リスボン。


こんなレトロなエレベーターがある、ポルトガルの首都・リスボン。


旅行をしているとよく歩く。なので、ストレッチは欠かせない、ポルトガルの首都・リスボン。いや、リスボンだけに限らず。


アラレちゃんの警察が乗っているパトカーなんて、この世にあるわけないと思っていたが、発見してしまった。これで、さすがにカーチェイスは出来ないだろう、ポルトガルの首都・リスボン。


コンビニ代わりのワインとタバコを売ってるお店が、売りにだされていた。少し寂れている、ポルトガルの首都・リスボン。


町中が石畳で、こうやって補修をしている。手作業で一個ずつ。手作業で一個ずつな、ポルトガルの首都・リスボン。


ユーラシア大陸の最西端が近くにある。ものすごい崖で、水平線が美しかった。先には、アメリカ大陸があるのだが、昔地球が平面だと思われていた時代、この水平線の先に、まさかアメリカ大陸なんてものが存在するなんて考えたのだろうか。ただ、そんなことより、崖にくるとサスペンスごっこをしたくなる、ポルトガルの首都・リスボン。


一生分の小いさな火傷を治す量はあるだろうというアロエが生えていた。火傷を治して、毎朝アロエヨーグルトを食っても、なくならないだろうという程大きなアロエがある、ポルトガルの首都・リスボン。


真ん中の便器が壊れたのだろう、そして修理をしたのだろう。ただ、同じ便器がなかったのか、新しい真ん中の便器だけ形が違っていた。それはそれで、味がある、ポルトガルの首都・リスボン。


鴨の焼き飯は美味かった。3人で食べるのではなく、独り占めしたかった。料理はそこまで安くないが、美味かった、ポルトガルの首都・リスボン。


リスボン、日本に売っている地図では左の端の端にある町。世界地図の真ん中ではなく、世界地図の外側を見ている横顔のような国の形。

かつては華やかだったのだろう。廃れた印象が少し強かった。でも、人は明るく、飯は美味い。何だか、それだけで別に十分な気もする。


次に行ったのは、ポルトガル発祥の町、ポルト。また、大目の写真を投稿します。

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