2010年10月3日日曜日

生食とイルカバッシングと失業率と経済。


2年間のイギリス滞在が保障されているワーキングホリデーというビザ。このビザを手に入れたので、僕も嫁さんも2年間は滞在することができる。しかし、その間の生活費は自分で何とかしなさいよ、というものである。(当然だが)

僕は、月に最低でも900ポンドは確実にいただけたであろうYo!Sushi!を蹴って、雨の日も風の日も風邪の日もひたすらカッコよくも無い自転車を漕いでサンドウィッチをオフィスに届ける仕事を選んだ。そこに、1次面接を通過してトライアルに一人のアジア人が来た。彼の両親はビルマ出身。彼自身はロンドンで生まれ育っているので、英語はとても流暢。昔、電波少年で懸賞生活をしていたなすびに少し似ている彼。物静かな彼。

そんな彼を僕が連れて、仕事の流れを教えた。そして、1日の最後に『なぜ、こんな仕事に応募したのか?』と聞いてみた。静かな彼はゆっくりと簡潔に答えてくれた。『バーの仕事をやろうにも、経験がないから雇ってくれない。仕事が無い今、雇い主が有利な立場に立ってるから』と。

そんなに仕事がないのかと、驚いた。日本では、24時間のお店がたくさんあり、“余計なサービス業”がたくさんあり、イギリスの何倍もの人を雇うことが出来る。『働き蜂』なんて皮肉られている日本人だが、そのおかげで失業率はまだ、低い。日本人の日本人による日本人のための経済活動なのだ。

つくづく、日本という国は他と比べて特殊だなと感じる。東京に行ったときに、東京は眠らない街だと感じた。ただ、大阪とそれほど差はなく、規模と人の数が多かったくらい。大阪も東京と同じで眠らないから。ただ、ロンドンもニューヨークも眠る。結構早く眠る。これは、本当に不思議なものだ。

日本といえば、サンドウィッチの同僚でハンガリーのマッチョに『イルカは食べたことがあるか?』と聞かれた。それを発端に、他の人から『クジラは食べたことがあるか?』と聞かれた。『マグロはどう思う?』とも聞かれた。『the cove』という日本では上映延期された作品だが、和歌山県の太地町で行われているイルカ追込み漁を大批判した作品の影響だ。

こんな質問、正直困る。日本の伝統は基本的に閉鎖的な社会で・・・と考えたが、質問の答えなんて分からない。そんなハンガリー人は月曜日に僕のためにダウンロードしたイルカバッシング映画を持ってきてくれるそう。

謝謝。

旨いもんは、旨い。高知で食べた生の鶏肉。

旨いもんは、ほんま旨い。徳島で食べた刺身。

旨いもんは、旨い。山口で食べたイカとタイと貝類。

旨い、熊本で食べた馬の生肉。

日本人は、生肉が好きな“野蛮な”人種なんでぇぇぇす!









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