2011年1月28日金曜日

ロンドン仕込の突っ込み。


ここ最近、ハンバーガー屋BYRONの仕事と、日系のゲストハウスの仕事が立て込んでいてなかなか忙しい。日系のゲストハウスは、ロンドン市内に5箇所ほど宿を持っており、通常僕の動きとしては、各宿にお客さんがチェックインするときに合わせて、宿に出向き、掃除をして、片付けをして、チェックインを済ませて、帰宅するという内容である。(各宿に常に人がいないシステムなので。)

(『片付け=物を一箇所に集める』という様に信じていたくらい片づけが下手だったが、この仕事のおかげで幾分かマシになった気がする。なので、今なら会社の自分の机の上も、書類もキチンと整理することが出来る気がする。)(今さら、遅いが。)

その宿の1箇所が、大幅のリニューアルをするため、宿の家具や家電全て取り出し、車で荷物を運び、倉庫に整理していくという作業が続いた。

ちなみに、イギリスの建物は、日本で言う『築○○年』という概念が無い。いわゆる、減価償却がない。だから、古い建物は外見は残したまま、中身をキレイにするというやり方をする。(もちろん、最近の建物には当てはまらないだろうが。)


その作業で、ボス(関東人)に対して、突っ込みどころが満載すぎたので、今回はそのことを書きたいと思う。

ボスが乗っている車はミニバンタイプのもの。毎回、荷物を運ぶたびに、このミニバンにどれだけ上手く効率的に荷物を詰め込めるかということに、重点を置く。

確かに、その詰め方は感心するものがある。ただ、先日午前中から始めた仕事が夜中の1時までかかった。異常である。スタッフは僕一人なので、常にボスと僕の二人きり。

基本的には、自分で確かめないと気がすまないタイプらしく、僕一人で作業を進めることがなかなか難しい。

たとえば、自分は電球を外す作業をしているボスが僕に『2階にある机と椅子を解体してくれないか?』と頼んできた。

僕は了解して、2階に向かい、丁寧に解体を始める。すると、そこにボスが現れて、

『この机と椅子は、本当に安物で壊れやすいんだよ。それを、俺が、組み立てるときに、ボンドを使ったり、付属品には無いネジを足したんだよ。ほら、ここ見てみろよ。ここに釘も打ってあんだろ。だから、こんなに頑丈なんだぜ!あ、ネジ切らないように気をつけてくれよな!』

『はい、了解です。』

『ま、ネジは切れてもホームセンターで購入できるんだけどな!』


出来るんかい!!


と突っ込みたかった。声には出せないので、心の中で思いっきり突っ込みました。


他には、荷物が多すぎて宿と倉庫を複数回、往復せざるを得ない状況に、僕が『これって、普通のミニバンじゃなくて、バン借りたほうが手間かからないですし、安上がりなんじゃないんですか?』と思い切ってきいてみたところ、

『そうだなぁ、・・・・・・そうかもな!』


いや、そうなんかい!


また、ボスは日本語の中にルー大柴以上に英語を入れて話します、ルーさんよりは的確な英語が入るので、僕自身も勉強にはなるので、全然良いのですが。

たとえば、『本当、これどうなってるのって聞かれても、アイ ドンノォ だよ!』とか、『経済はどんどんインプルーブ(改善)していかないとダメなんだよ、だから、セトル(落ち着く)してちゃいけないんだよ。』とかとか。

こちらの大学院を卒業されているだけあって、出てくる英単語は素晴らしいのです。

ただ、先日奥さんとお子さんのベビーカーを買いに行ったと話をされたときに、

『いや~、昨日ショッピングセンターに見に行ったけど、高いね、乳母車。』


いや、そこは乳母車なんかい!
英語そんなに使わへん人でも、ベビーカーって言うわ!

と思いました。

結構、こんなことが続いたので、僕は一人、ボスのいないところで、大きな声で

『いや、やらへんのかい!』とか、

『いや、どないやねん!』とか、

『だから、そない詰めこむ必要ないやん!』とか、

『確かに、出版社も仕事遅かったけど、質がちゃうわ!』とか、

『いやいや、まだ荷物残ってるのに、満足すな!』とか、

『2人で作業してるのに、1人が作業、1人が見学て!分業していこ!』

とか言ってます。

こんだけ書きましたが、本当に良い人で、給料にチップをはずんでくれます。

念のため、本当にロンドンで自営されている日本人として、きちんと成功されている方は少なく、素晴らしいんです。イギリスに来る際は、是非ご利用ください。詳しくは問い合わせてぴょん。


ぴょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!


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